こんにちは😄
お尻の出口にある「肛門嚢」ですが飼い主様ご自身、もしくはトリミングなどで絞ったりしてもらう機会が多いのではないでしょうか?
意外と知らない肛門嚢の構造や、病気についてのお話になります💡
・肛門嚢の構造
肛門嚢は肛門を正面から見て、4時と8時の方向に左右1対ずつ存在しています。
脂腺とアポクリン腺という分泌腺が袋状になっており、分泌物は強い臭いを発し個体識別やマーキングなどの役割を持つと考えられています。
肛門嚢の袋は皮膚の下にあるので、肉眼で確認することは出来ません。
肛門嚢からは1本の管が肛門に向かって伸びており、排便をする時などにこの管の出口から
分泌物が出てきます。
肛門嚢の管の出口はとても小さく(直径1〜2mm)肉眼での確認は難しいです😅
肛門嚢を絞って、分泌物を出した瞬間です💡
肛門嚢は2種類の方法で絞っています。
よく行われるのは、2本の指で左右の肛門嚢を摘んで絞る方法です。
この方法で絞りにくい場合は、左右別々に肛門嚢を絞っています。
人差し指を肛門に挿入して、親指と一緒に肛門嚢を挟むようにして絞ります。
この2つの方法でも中々絞れない場合は肛門嚢の管が詰まっている可能性があるので、管を洗浄することもあります。
肛門嚢の病気で多いのは、「肛門嚢の破裂」です。
肛門嚢に感染や炎症が起きてしまうことや、肛門嚢の分泌物が溜まって袋がパンパンになることで発症します。
破裂した肛門嚢の周りの皮膚も炎症を起こし、重症では皮膚に大きな穴が開いてしまうこともあります💦
「肛門嚢の腫瘍」では肛門嚢が腫れて硬いしこりのようになります。悪性の場合では転移することあるので注意が必要です。
肛門嚢絞りをしている時に気付かれることが多いです。
お尻まわりを気にして舐めている、お尻を地面に擦っているなどの症状が見られたら、肛門嚢が溜まっているサインです💡
肛門嚢しぼりだけでも対応致しますので、お気軽にご相談ください😄
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