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SFTS(重症熱性血小板減少症候群)について

  • 榎本 雄太
  • 6月29日
  • 読了時間: 3分

更新日:6月30日

 

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とは、SFTSウイルスを保有するマダニに咬まれることで感染する感染症です。

マダニに直接刺される以外にも、SFTSウイルスを保有する犬猫からも感染する可能性があります。


 

<厚生労働省H P>

 

<厚生労働省H P:SFTSに関するQ&A>

 

上記ページより抜粋

 

・猫で発症した場合は、死亡率が60−70%

・犬では感染はするが、症状を呈し、重症化することはないとされている

・人での致命率は27%

・S F T Sを保有している猫・犬・ダニから、人へ感染する

・感染動物の体液(便・尿・唾液・血液など)やダニに噛まれることで人へ感染する

 

2025年6月に獣医療にも関連するSFTSの事案が2件立て続けに報告されました。

 

<2025年6月13日>


「猫を診療した獣医師が死亡 マダニが媒介する感染症の疑い」

 

・SFTS(重症熱性血小板減少症候群)感染猫を獣医師が診察、その後獣医師が呼吸困難となり数日後に死亡

 

<2025年6月22日>


「関東で初のSFTS(重症熱性血小板減少症候群)感染猫の確認」

 

・室内飼育猫であったが、屋外へ一時的に脱走

・ダニが付着した状態で保護

・動物病院にてダニは除去したが、数日後に死亡



ペットおよび飼い主様が感染するケースとしては、以下のケースが考えられます。

 

・屋外でダニに刺される(犬:散歩など 猫:屋外への脱出・ベランダなど)

・ダニに刺された犬猫から飼い主様へ感染する

・飼い主様が屋外でS F T S保有ダニを付着して帰宅。自宅内でダニが犬猫に移る。

・動物病院内でダニ保有動物から感染する(特に院内で預かる時)

 

 

S F T S感染事案は西日本を中心に発生していましたが、近年徐々に東日本にも拡大しています。

 

ペットはもちろんですが、当院スタッフにも危険が及ぶ可能性があるため、院内感染予防のため以下の通りにノミダニ対策をさせて頂きます。

 

1:ペットホテル・トリミングサロン・手術・健康診断コース・精密検査などでお預かりする際にはノミダニ駆除薬を投与させて頂きます。1ヶ月以内に投与している場合は必要ありません。

 

2:屋外で保護をした、屋外飼育をしている、または一時的に屋外に出ることがある猫さんを診察する際には、必ずノミダニ駆除薬を投与させて頂きます。1ヶ月以内に投与している場合は必要ありません。

 

※以下のケースではノミダニ駆除薬の投与をしないことがあります。該当する場合はご相談下さい。


1:衰弱あるいは高齢で持病等がある場合

2:子猫・子犬で駆除薬の投与を満たす体重・月齢に足りない場合

3:ノミダニ駆除薬投与で体調を崩したことがある場合(アレルギー、皮膚炎等)


当院でお勧めの予防薬です↓


 

ご不明点等ありましたらお気軽に当院スタッフまでお問い合わせください。

 

動物と人の命を守るために、S FTS感染に関心をお持ち頂けますと幸いです。

 
 
 

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