<混合ワクチン接種プログラムについて>
犬猫の混合ワクチン接種に関して、W A S A V A(世界小動物獣医師会)と呼ばれる組織がワクチン接種ガイドラインを設定しています。
昨年、ガイドラインが8年ぶりに更新されました。
当院では最新のガイドラインに基づいて、東京都内の生活環境を考慮し、以下のようにワクチン接種プログラムを設定しました。
こちらのプログラムは、2025年5月より開始します。
<成犬(1歳以上)>
・5種ワクチンを打たれている場合
3年おきの接種
・7種ワクチンを打たれている場合
3年おきの7種混合ワクチン接種
レプトスピラワクチンは毎年接種
例)
2025年 7種混合ワクチン
2026年 レプトスピラワクチン
2027年 レプトスピラワクチン
2028年 7種混合ワクチン
※5種混合ワクチンに含まれる成分
ジステンパーウイルス・犬パルボウイルス・犬パラインフルエンザウイルス・犬アデノウイルス2型(2種類)
※7種混合ワクチンに含まれる成分
5種混合ワクチン+レプトスピラウイルス(カニコーラ型・イクテロヘモラジー型)
<成猫(1歳以上>
・3年おきの接種
<子犬・子猫>
1回目:生後6〜8週齢(ペットショップやブリーダーで接種していることが殆どです)
2回目:生後12周齢前後
3回目:生後16周齢前後
4回目(ブースター接種):1歳齢時
※ブースター接種:確実な防御的免疫応答を発現させるための接種
5回目〜:成犬・成猫の接種プログラム
また、ワクチン接種プログラムの変更に伴い、以下の場合は3年以内のワクチン接種をお願いすることになります。
・当院でペットホテル・トリミングをご利用する場合
・健康診断(ノーマル・しっかりコース)でお預かりする場合
(犬の場合は、1年以内の狂犬病ワクチンの接種も含む)
今回の変更は、ワクチンの効果(抗体価の維持)は3年間持続することが多い、という報告に基づいております。
「毎年接種することが悪い」のではなく、「毎年接種する必要がない」ということです。
但し、レプトスピラワクチンに関しては効果が1年しか持続しないため、毎年の接種が必要になります。
ペットホテル、トリミングサロン、ドックランでは、1年以内の混合ワクチン接種が義務付けられていることが多いです。
当院では上記の理由で3年おきの接種を推奨しているとの内容の文書を発行することもできますのでご相談ください。