ペットの保険を扱う会社は、私が獣医さんとして働き始めた10年ほど前と比べて倍以上にはなっているのではないでしょうか?
どのペット保険を選んだら良いかは本当に迷いますよね😅
そこで今回はペット保険を選ぶポイントについてお話しします💡
①保険金の請求方法
保険金の請求方法には、大きく分けて「窓口精算」と「直接請求」の2種類があります。
「窓口精算」:保険金請求額を差し引いた負担分のみ支払う
「直接請求」:診療費の全額を支払いした後、ペット保険会社に保険金を請求する
<例>
診療費:¥10,000円
保険での負担額:¥5,000円
飼い主様の負担額:¥5,000円
「窓口精算」:¥5,000を診療日にお支払いするのみ。
「直接請求」:診療費の全額¥10,000円を支払いした後、ペット保険会社に保険金¥5,000円をご自身で請求する。各会社により保険請求書類があり、そちらに記入する必要がある。
「窓口精算」は保険金請求手続きを行う必要がないので、非常に便利な精算方法です。
「直接請求」は一時的に診療費全額を負担したり、保険金の請求書類の記入などの手間が発生します。
うっかり保険金請求を忘れてしまう飼い主様もいらっしゃいました💦
通院回数が増えてくるとさらに請求手続きが大変になってしまいます。
このような理由から、「窓口精算」が出来るタイプの保険をオススメします💡
なお当院では以下のペット保険で窓口精算が可能です。
・アニコム損保(どうぶつ健保ふぁみりい、しにあプラン)
・アイペット損保
・ペット&ファミリー損保(タイプによっては窓口精算出来ないことがあります)
②支払い限度回数・補償限度額
保険プランによっては、1年間の保険期間における支払い回数に制限があります。
また、補償限度額も定められています。
<例>(2021年10月現在)
・アニコム損保(どうぶつ健保ふぁみりい70%プラン)
→通院 20日まで 1日あたり14,000円まで
入院 20日まで 1日あたり14,000円まで
手術 2回まで 1回あたり140,000円まで
・アイペット損保(うちの子70%プラン)
→通院 22日まで 1日あたり12,000円まで
入院 22日まで 1日あたり30,000円まで
手術 2回まで 1回あたり150,000円まで
補償限度額(年間) 1,224,000円
・ペット&ファミリー損保(げんきナンバーわんスリムプラン70)
→1日あたりの限度額・支払い回数とも制限なし
補償限度額(年間) 700,000円
免責金額あり
・楽天ペット保険70%プラン
→通院 22日まで 1日あたり15,000円まで
入院 25日まで 1日あたり15,000円まで
手術 2回まで 1回あたり150,000円まで
補償限度額(年間) 1,115,000円
「年間補償額には到達していないが、通院回数の上限に達してしまい、保険金が支払われなくなってしまった」というケースがあります😅
通院回数は多く設定されている方が安心かもしれませんね💡
高齢の動物の場合は手術や治療費が高額になることが多いので、補償限度額が多いプランの方が安心です。
月々の保険料の詳細については割愛しましたが、各会社で大きな差は無い印象です。
当院では、ペット保険に入られている飼い主様の割合は約25%で、
保険会社の上位5社は以下のようになっていました💡
1:アニコム 損保 42%
2:ペット&ファミリー損保 14%
3:アイペット損保 13%
4:PS保険 10%
5:楽天保険 10%
6:その他
アニコム損保さんがダントツの1位ですね!
保険プランのバリエーションが豊富・犬猫以外の動物も対象になる、など他社にはない特徴がある印象です💡
ペット保険を選ぶ際にはぜひ参考にしてみてくださいね😄
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