今回はネコのフィラリア症についてのお話です🦟
フィラリア症は「犬糸状虫症」ともいわれ、犬だけがかかる病気と思われる人も多いかもしれません。
実はフィラリア症は、猫にも感染する病気のひとつです。
猫のフィラリア症は、犬ほど発生数が多くありませんが、重篤な症状が出たり、場合によっては突然死を起こす病気です。犬のフィラリア症のように毎月の予防薬によって対策をしますが、猫ではしっかり予防をしていることが少ないのが現状です。
・フィラリア症とは
フィラリア症は犬糸状虫(フィラリア)という寄生虫が、主に心臓や肺の血管に寄生し、心不全などを起こす病気です。
※ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルスジャパン(株)様より引用
<感染経路>
・蚊が、既にフィラリアに感染している動物を吸血した時に、血液と一緒に幼虫(ミクロフィラリア)が蚊に移る。
・ミクロフィラリアを保有した蚊が猫を吸血した際に、ミクロフィラリアが猫の体内に侵入
・皮下組織や筋肉で2〜3ヶ月成長したあと、血管の中に入って血流に乗り、肺や心臓へ到達する
<発症>
・多くのミクロフィラリアは肺で死滅するが、この時に呼吸器疾患を発症する
・生存したミクロフィラリアは成虫となり、肺や心臓に寄生する
この成虫は2〜3年生存し、死滅する時にも呼吸器疾患を発症する
<症状>
・呼吸困難 ・咳 ・食欲不振
・突然ショック状態に陥り、突然死することもあります
<治療>
治療はとても難しく、緩和療法(症状をなるべく抑える)となります。
一度ダメージを受けた呼吸器を元に戻すことは出来ないため、生涯に渡って治療が必要になることもあります。
そのため、予防薬による寄生予防がとても重要になります。
当院では、猫のフィラリア症も予防できる製品を取り扱っております。
フィラリア症と併せて、ノミダニやお腹の虫も予防することで、猫ちゃんの健康を守りましょう❗️
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