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  • 榎本 雄太

エキゾチックアニマルの手術

更新日:2022年1月27日

当院では、犬猫以外の動物(=エキゾチックアニマル)の診察も行っております🐀


今回は当院で実施しているエキゾチックアニマルの手術の一例をご紹介します。


     ⚠️手術の画像を掲載しておりますので、苦手な方はご注意下さい⚠️


① ウサギの不妊手術


ウサギは子宮の病気になりやすい動物で、3〜4歳頃からかかり始め、7〜8歳にはほとんどの子が子宮の病気になると言われています。子宮の癌、水腫、筋腫など様々な病気があります。若いうちに将来の病気の予防をするために不妊手術を行うことが多いです。



            子宮の全体像(Yの字をしています)


             傷口には包帯を巻いておきます



② ハムスターの皮膚腫瘍


ハムスターの腫瘍は皮膚に発生することが多く、良性〜悪性まで様々な腫瘍が発生します。抗生剤などの内科療法も行いますが、基本的には外科手術で取り除くことになります。



           右手の脇に腫瘍ができてしまいました💦

      大きさ2cmほどですが、ハムスターの体ではとても巨大ですね💦

         手術から1週間後です。無事に傷口が塞がりました😄

         

  

③ ハムスターの頬袋脱


ハムスターの口の中には頬袋という、食べ物をためる袋があります。その頬袋が口のそとに出てしまい、戻らなくなってしまう病気です。頬袋を縫い縮めたり、切除することで治療します。




     頬袋を摘出しています 




エキゾチックアニマルの手術で一番大切なのは、麻酔管理と手術後のケアになります💡


少しでも深く麻酔をかけてしまうとすぐに呼吸停止してしまい、そのまま呼吸が戻らなくなってしまうこともあります💦

動物の状態に応じて麻酔量を細かく調節する必要があります。


手術の後も体力が戻りづらかったり、傷口の管理が難しかったりと中々大変なのです😣


手術が出来るか(麻酔をかけられるか)は犬猫以上に厳しく判断します。

そのため、実際には手術が出来ずに内科療法となってしまうことも多々あるのです💦


エキゾチックアニマルは犬猫より体が小さい分、さらに繊細な手術となるのですが、手術の方法はほとんど変わりません。


そのため、手術は私(榎本)が行い、麻酔管理と術後ケアはエキゾチックアニマル診療の経験豊富な山本先生にお願いしております💡


毛の生えていない動物(両生類や爬虫類など)の手術は対応出来ませんが、なるべく多くの動物種の手術が行えるよう努めております。


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